町の産業と仕事

1 森林・林業

 山あいに位置する住田町の財産のひとつは、町の面積の90.5%を占める豊かな森林です。戦後、「拡大造林」が進められて以来良質の「気仙杉」の産地としても知られ、公益的機能評価額は613億円(岩手県林業技術センター試算)と森林王国・岩手県のなかでも上位です。
 住田町では「気仙杉」の銘柄化と「森林林業日本一の町」を目指し、その推進のために第3セクターや、建設業者、工務店、林業関係者らによって協同組合が複数組織されています。それらが連携しながら、ニーズに応える林業・流通システムや技術を備え、また森林と地球環境を守りながら林業の持続を図っています。

2 農業

 清流きらめく緑豊かな環境のなかで、限られた耕地面積を最大限に活かして農業が営まれています。特徴的なのは米、園芸、畜産などを組み合わせた集約的複合経営で、なかでも食肉、シイタケ、イチゴの生産が盛んに行われ、工夫を重ねて肥育した食肉は住田のブランドとして好評です。
 また、すぐれた農産物をもとに商工業とも連携し「住田型アグリビジネス」の創出にも取り組んでいます。毎日の食が作る健康な心身−−おいしくて安全・安心な食は住田の誇りです。

3 商工会

 住田町商工会には農林業、建設業、製造業、サービス業ほか町内170の事業所が加盟し、商業、工業、サービス業、青年部、女性部の5つの部会に分かれて町を元気にするさまざまな事業を展開しています。
 町内の代表的なイベントである「住田町夏まつり」「すみた産業まつり」「青空市」には多くの町民が集まり、賑わいます。また青年部は住田町、大船渡市、陸前高田市の気仙地方の有志らが種山ヶ原で開催する「気仙ロックフェスティバル」に参加し、毎年夏、地域を盛り上げています。

4 誘致企業

 小さな町ですが、農業、工業など複数の誘致企業があります。地元とは異なる新しい目線は、町外からの風を吹き込んで、住民の意識、個人や町の経済の両面において住田の活性化にも貢献してくれています。

5 環境産業

 森林資源に恵まれ、豊かな自然や地球環境を大切に考える住田ならではの産業です。中心となるのは、森林生まれの燃料「木質ペレット」の生産です。適切な管理のもとで繰り返し育てることができる森林を活用し、木材加工の過程で発生する廃棄物であった「おが屑」を利用して製造する木質ペレットは、町内木材加工工場の木質資源ゼロ・エミッションを実現、「地球への配慮」のひとつを形にしました。
 この産業を通して、地球に住むわたしたちが永遠に負うべき環境問題への取り組みを、住田から発信していきます。